#株式投資ノート

相場に関すること全般

ダブルスコープ 先導株の第二ステージ

収益化フェーズに入ったダブルスコープについて調べました。しばらくハイプと悲観をへて持ち合いになると想定していますが,業績とともに株価もきれいな成長カーブを描き始めるという気がしています。EV用電池用セパレータについては自明なのでシンプルに会社の数字を見ていきます。
EPS25.7円,当面の設備投資(120億)は自己資金及び借入とのことで増資はない見通しです。営業CFもちゃんと出ています。コンサバケースで来期EPSは38円,中期的な株価目標はPER35xで1330円と考えます。長期的には1600円と想定します。


東海東京アナリストレポート(2022年4月28日)より

会社計画に対しては上期はこのペースで行けば上振れ着地,下期は新規コーティングラインの立ち上がり次第(おそらくメーカーの承認次第)。

足元経営陣が強気なIR戦略を前提に新株予約権発行とSBI証券との間で先渡契約を締結し株式の買い集めをしています。

補足:先渡契約のExit


ダブルスコープが本件取引のメリットを最大限に享受するため、出口戦略としては以下の選択肢があり、その経営判断、株価の変動に応じて機動的に決定することができる仕組みとなっていますが,自己株取得が基本線です。
a)満期終了:満期日においては、当社の業績回復が明確となると考えており、実態を反映した適切な株価形成を期待できることから、終了時基準価格によって差金決済する(株価が基準価格(※1100円近傍?)より上なら有利)。また、満期日において当社の実態を反映した適切な株価形成になっていないと判断した場合には、他の選択肢を検討(※株式分割等?)。
b)自己株式取得のキャッシュフロー・ヘッジ:将来、当社が自己株式の取得を決定し、その時点での株価による自己株式の取得を行った際に、本契約についても同時に期限前解約し、終了時基準価格によって決済する。 
c)新しい投資家の発掘と株主構成再編:本契約期間中において、当社がIR(インベスター・リレーションズ)活動を行い、当社の経営に賛同して下さる新しい投資家等が現れた場合、当該投資家と SBI 証券が合意することを条件に、SBI 証券が対象株式を当該投資家へ売却する。本契約についても同時に期限前解約し、終了時基準価格によって決済する。(※個人的にはc)も結構確率が高いと思う)
d)契約更改:本契約期間終了時点における金融・経済情勢を勘案して、SBI証券との合意を条件に、本契約を延長する。
e)解約:市場環境の変化等に応じて、本契約を期限前解約し、終了時基準価格によって決済する。

補足2:上場関連
子会社のWCPのKOSDAQ上場の件ですが,
全体的に審査が遅れており,本件に関しては承認が6月か7月になるかと思います。最近1月申請分が決まりだしました(SPACは除く)。報道では上場時バリュエーション4-5兆ウォンとされていますが,おそらくは2-3兆ウォン(2000-3000億円),ダブルスコープの持分は希薄化後で約34%,保有時価で676-1014億円分となり,係数0.5を掛けて,時価総額に対するインパクトは(今織り込まれてないとするとですが),388-507億円分となるでしょう。ちなみに現在のダブルスコープの時価総額は500億円程度です。規模感を把握するためのざっくり計算です。数字は報道ベースよりコンサバにしています。なお,子会社から外れ持分法適用になる可能性があり,その場合はEPSの計算を変えないといけなくなります(役員構成との合わせ技一本で子会社扱いもありうるがそうしたとしてもWCPの時価とのダブルカウントは免れない)。そうすると時価的意味での資産の裏付けは強くなりますが,収益による株価の裏付けは弱くなりますが,普通に考えても,公募増資で500-800億円相当調達するとすると,今後の設備投資に弾みがつきまくる(アナリスト予想では年間200億程度とされているが数年分を一挙に確保できることになる)のでそちらの方が当然株価に対するインパクトは大きいと思います。100億投資するとEBITDAが年間20億増えるようなイメージを持っています。それが800億の投資となれば推して知るべしです。需要は心配する必要はありません。
なお,もしダブルスコープが保有分の一部を売り出しをするのであればそれは韓国の別の子会社の設備投資にも使えたりして,良いはずです。その辺りの細かいところはわかりません。当然承認されていないので公募価格も推測の域を出ません。