#株式投資ノート

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TSLA ムーディーズによる格付けアップグレード

Moody's

米国、欧州、中国において急速に拡大するバッテリー電気自動車のトップメーカーとしての地位を維持するとの見立てにより、テスラの格付けをBa1とします。

テスラの供給台数は,2021年の約93.6万台に対し,2022年には約140万台の車両を供給すると予想します。ベルリンとオースティンの新生産施設に多額の投資を行うことで、車両納入台数の急増が可能になり、さらにフリーモントと上海の既存工場の生産能力も増強されます。しかし、これまでのところ、製品は主に2つのモデルに依存する狭い範囲に留まっています。

テスラの規模拡大、各地域の生産施設、効率的な製造プロセスにより、EBITAマージンは2021年9月期の12%から2022年には16%に上昇すると予想しています。排出権売却によるマージン貢献は減少すると思われますが、2021年9月期12か月間では、排出権の売却により約330ベーシスポイントのマージンが加算されました。他の自動車メーカーによるバッテリー電気自動車の提供競争が激化し、2023年にはマージンに何らかの圧力がかかり始める可能性があります。

テスラの財務方針は手堅いです。収益が加速し、テスラが過去2年間に約50億ドルの負債を返済したことで、財務レバレッジは着実に低下。2021年末に負債/EBITDAが1倍を下回り、2022年もその水準にとどまると推定されます。テスラは2021年9月30日時点で160億ドルの現金残高があり,流動比率は良好。また,FCFが2021年の推定31億ドルから、2022年には大幅に増加すると予想されます。ただし、テスラの23億ドルのコミットメントラインの利用可能性については、2021年9月30日時点で未払い元本残高が19億ドルであるため、非常に限定的です。
テスラは2022年の製造能力の急拡大に伴い、BEVに対する世界的な需要の堅調な伸びを引き続きエンジョイすると見られます。

格付けの引き上げまたは引き下げにつながる可能性のある要因としては,グローバルな事業展開を成功させ、他の自動車メーカーがバッテリー電気自動車モデルを増加させる中で競争力のあるグローバルな存在感を維持し、製品幅を向上させた場合、格付けは引き上げられる可能性があります。また、EBITAマージンを7%以上で維持できること(排出権の寄与を除いて測定)、一貫した慎重な財務方針も格上げの重要な考慮事項です。一方,他の自動車メーカーがBEVを拡大する中で、テスラのモデルに対する需要が軟化した場合やEBITAマージンを5%以上(排出権からの寄与を除いて測定)に維持できない場合、格付けは引き下げられる可能性があります。また、テスラの財務方針が大きく変化し、財務リスクに対する許容度が高まった場合、負債EBITDAが3倍以上になった場合や、現金およびコミットメント型リボルバーの利用可能額が現在の水準から大幅に減少した場合なども、格付けの引き下げの要因となる可能性があります。

(テスラは、2021年9月30日に終了した過去12ヶ月間の売上は468億ドルでした。)


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参考:EBITAとEBITDA

https://www.investopedia.com/terms/e/ebita.asp