#株式投資ノート

相場に関すること全般

今憂慮すべきはバリュエーション

今回は需給の話はしません。別の世界の話です。

・米国株(外国株を除く)の時価総額を名目GNPで割った「バフェットレシオ」

S&P 500の時価総額S&P 500の売上高で割ったレシオ

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どちらも2000年のハイテクバブル崩壊直前に2.0のピークを迎え、ハイテク株の急落に伴いS&P500とナスダックの大幅な弱気相場が発生しました。

2021年第3四半期には、両レシオはそれぞれなんと2.9と2.7となり、過去最高の水準になりました。そして第4四半期は両者とも3.0近くに上昇する可能性が高いです。正確な数値は1月27日に発表される統計結果でわかります。

S&P500の株価指数フォワード売上高で割ったフォワードP/Sは、四半期ごとのP/S比率と非常によく連動していることがわかります。フォワード・レシオは、アナリストによる今年と来年の予想売上高の時間加重平均)。 1月14日の週次フォワードP/Sは2.8であり、1999年第4四半期に記録した四半期P/Sレシオのピークである2.0を大きく上回っています。

一方,S&P500の週次フォワードP/Eは、2004年に週次P/Eのシリーズが始まって以来、P/Sと高い相関性を持っています。しかし、2020年半ば以降、両者の乖離が大きくなっています。フォワードP/Eは2020年9月2日週にパンデミック後の最高値である23.6まで上昇しました。先週は20.9まで低下しています。いずれも1999年7月に記録した過去最高値の24.5を下回っています。とはいえ、最近の数値は歴史的に見ても高い水準にあり、バブルの発生とそれに伴う弱気相場への懸念を抱かせます。

ちなみに,フォワードP/EとフォワードP/Sが乖離しているのは、マージン(フォワード収益とフォワード収入から算出する帰属マージン)がパンデミック以降、過去最高を更新しているためです。そのため、P/Sレシオが過去最高を記録したことに対する懸念は緩和される見通しです。