#株式投資ノート

相場に関すること全般

金利との相関性についての最近の研究

アルゴは債券利回りが上昇すると、グロースからバリューへのローテーションを行い,利回りが低下すると、それが逆転するとよく言われます。

この関係はどの程度緊密なのか,Yardeniが研究しています。10年債利回りと,S&P500金融株指数とS&P500情報技術株指数のレシオとの間には、ある程度の相関関係があります(下の最初のチャート)。ただ,数週間、数ヶ月という短期的な単位で見ると、両者は乖離しているため,この2つを見ると、アルゴでさえも、この2つの関係を取引して利益を上げることはできないだろうとYardeniは結論づけています。

より良い相関は、債券利回りとS&P500の時価総額に対するS&P500金融株の比率である。この2つの関係は、パンデミックが始まって以来、特に緊密になっているとの研究結果です(下の2番目のチャート)。直近はダイバージェンスもありますがちょうど金融株の買い場になっていたっぽく,おそらく年初取り戻していると思います。

総合すると,金利上昇があってもテックが強い時もあるということが言えるのではないかと思います(インフレに強い銘柄,比較的マルチプルの低いメガキャップの存在などが要因としてあり得ます)。おそらくマルチプル(GAFAでも20前後)とプライシングパワー(値上げできる)だと思います。テックにもシクリカルな要素があります(広告業など)。単純なセクターローテーションでなく景気によって全体が上がったり全体が下がったりするということも表されていると思います。他方,金融は自由度がなく同質性も高いので金利との連動性(取れるスプレッド)が高いということだとは思います。ただその相関性も比較的最近のものであり,低金利との連動性がより高いという可能性も払拭しきれていないです。また,スタグフレーションにはとても弱い可能性もありますね。

f:id:q07025a:20220113015100j:image