#株式投資ノート

相場に関すること全般

「IPOのアンダープライシング」を問題視する向きについて

トビラシステムズのCFOが辞めるみたいですね。

プレイドもひどい株価でCFOが結構大変みたいですね。noteでドヤるとろくなことがない。トップラインの成長に伴って株価も伸びるはずなのに、伸びていません。VCもいないのに。

 

一昨年ですが井村さんはSaaSはPSRは8xが中央値と言っていました。彼はある時からきっぱりとマザーズ銘柄を触るのををやめました。ちょっとコロナショック後に盛り上がりすぎましたね。

 

マザーズでよくあるのがIPOしたての銘柄に生じる現実歪曲フィールド問題だと思っています。似たような業態,サイズのはずなのに,全然バリュエーションが違う,ということが自分の観点からはあります。注目されすぎてる銘柄は値持ちも悪くなかなか中期では難しいと感じます。似たような銘柄なら割安放置の銘柄から探したいかなと思います。バリュートラップとは言われますが。これはスタイル次第です。

 

最近のIPO銘柄だと,例えば,エクサウィザーズもフィナテキストもパッとしません。

先週はフィナテキストに続きエクサウィザーズも公募割れ、Zealsは直前に上場延期。

どれもVCの保有比率が高く売出しの割合も多いんですよね。

【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに-96ut.com

 

高成長が期待される案件含め12月駆け込みIPO案件は、地合いが良くない限り個人投資家が応募するの避けたほうがいいという指摘もなされます。

 

IPOのアンダープライシング」問題について,再三指摘されるところですが,この点について考えてみたいと思います。

 

まず結論を示します。コロナショック後に上場し,マザーズの大相場に乗っている銘柄の創業株主が指摘しているだけで,一概にアンダープライシングとは限らない,ということを最初に指摘しておかなければいけません。

 

そして現状認識をはっきりさせたいと思います。現状,市場にIPOを安定的に行わせるための十分なマネーがないですね。

案件の供給 > マネー

外部要因としては、上場がまず多いですね。結構ワラントも出す会社が増えてきたのでそこも投資家にとってはリスクに感じてるのかもしれませんね。

 

あとマザーズ新安値が12月というのもすごいですね。信用評価損もすごいですし。あとは株式分割のようなイベントの前にふるい落としがあるのが気のせいかもしれませんが,気になっています。早耳筋が売り仕掛けをしてふるい落としているのを強く疑います。

 

IPOのアンダーバリューは,当然,市場が高い時にそういう論が出るものです。今をフェアバリューとするとIPOはオーバーバリューだったと見ることもできますし,アンダーバリュー論はすっかり影を潜め,創業経営者含む,大口の投資家は足抜けに必死になっています。

 

もう一点指摘しておかなければならないのは,市場へのマネーフローへの悪影響の点であり,IPO銘柄が無遠慮にマザーズ指数に組み入れられるのでセカンダリーで苦しむ銘柄が多いためインデックスからも金が入ってきにくいです。これではパッシブなマネーも入ってこれません。

(この点は指数のロジックを詳しく知らないので確率の高い仮説とご理解ください。)

 

なお,グッドパッチもワラントがあったとはいえ,価格収束した現在,そこまで初値はアンダーバリューではなかった水準で落ち着いています。

 

だから「公募価格安い論」は繰り返しになりますが,マザーズが高い時に噴出する風物詩のようなものではないですかね。大体純利益が数億前半出るかでないかで騒ぐ資格はありません。

 

あたかも自分がナスダック銘柄であるかのように,はき違えているんではないでしょうか?ちなみにNY市場も上場一回転後は安いです。要は投機マネーが最初入ってきてるだけなのです。そこから2、3回四半期決算を示して認められて上がってきます。認められないものは認められるまで割安放置です。

 

https://www.yardeni.com/pub/valuationfed.pdf

こちらはFEDが開発し,現在も使っている株価のバリュエーションモデルです。社債金利との相関で見られています。WACCなのでそうですよね。この辺りもデュレーションの長い株については考えておいた方が良さそうです。


結局,相場を知らない人からすると,多かれ少なかれ板も薄い材料株なのでどの時点で短期の需給のノイズの取れたフェアバリューとするか,という問題についてなかなか気付けないと思います。AI Insideや弁護士ドットコムやグローバルウェイにフェアバリューの手がかりがあったでしょうか。

 

この件についての当事者としての発言資格は真の成長企業にのみ認められます。

 

アメリカのあるグロース系常勝ファンドのコンセプト

真の成長企業
キャッシュフローが最低でもプラスを維持している
収益率が上昇を続けている
競争力を維持するに十分な R&D投資を行っている
経営目標に対して経営陣の能力カが合致している
マーケットシェアは増加基調にある

見せ掛けの成長企業
掲げている経営コンセプトと実態が垂離している
キャッシュフローがマイナスで外部資金への依存度高い
引受元の投資銀行がやたらと経営コンセプトを宣伝している
現在の収益率が今後維持できない可能性が強い

出典:宮島秀直「上昇ファンドの投資戦略」より