#株式投資ノート

個別銘柄の分析やPFの記録など

AI Inside(4488)のプライスアクション

www.youtube.com

 概要を知っていただくための参考動画(※私のものではありません)

 

AI Inside 2021年4月28日適時開示の内容 ※傍線引用者

1. パートナー契約の概要
当社は 2019 年 12 月 1 日に NTT 西日本との間にパートナー契約を締結し、当社の DX Suite Lite プランについて、NTT 西日本が契約者となり、「おまかせ AI OCR」という名称で同社が自らのサービスを提供する事業者(以下、「ユーザ」といいます。)へこれを提供できるようにしました。
「おまかせ AI OCR」は、当社が NTT 西日本へ提供する DX Suite Lite プランの OEM 製品です。当社は NTT 西日本に対し DX Suite Lite プランのライセンス許諾を行い、NTT 西日本はユーザへ「おまかせAI OCR」として提供し、ライセンスの再許諾を行います。当社は、パートナー契約に基づき、NTT 西日本がユーザに対して提供する「おまかせ AI OCR」の件数にかかわらず、当社が NTT 西日本に対して許諾したライセンスの件数に応じて NTT 西日本よりライセンス料の支払いを受けており、会計上は、当社が NTT 西日本に対して許諾した DX Suite のライセンス数に応じたライセンス料について収益を認識しております。なお、当社が提供する DX Suite Lite プランの最低契約期間は契約締結日から 1 年間となっております。

 

2. 本通知の概要
NTT 西日本は販売したユーザのサービス利用定着に向け、本日時点においても最大限営業努力を継続しており、また当社からも OEM提供元としてのサポートを行っておりますが、ユーザの利用シーンにまで踏み込んだご提案をするまでに至ることができず、多くのユーザが「おまかせ AI OCR」のライセンスを 1 年間の最低利用期間を待たずに解約しております。これを受けて NTT 西日本から当社にも、当社が NTT 西日本に対して利用許諾している DX Suite Lite プランのライセンスのうちユーザが利用していない未使用分について期間満了後の更新を行わない旨通知がありました。その結果、2021 年 3月末時点で当社が NTT 西日本に対して許諾しているライセンス数 9,284 件のうち、2021 年 5 月から 6月の不更新見込件数は合計 7,636 件となります。

 

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82001/65135827/231f/4b89/b5e8/8b0bee8f69f2/140120210428402652.pdf

 

 

1.Ai Insideの今後の株式の需給について

 

AI Inside,金曜大引けまで引っ張って比例配分で引けました。前日終値37,300円から値幅制限いっぱいの-7000円の30,300円で引けました。金曜引け後PTSで23,300円で取引されています。

 

もし連休明け5月6日,値つかずストップ安になると値幅制限の拡大が適用されます。

 

値嵩株なので信用評価損で証拠金維持率が20%を切ってしまう投資家が結構出ていると推測されます。それで株主が投げ売りしているのですが,金曜ほとんど買い手がつかず多くが売れ残りました。

 

5月6日は金曜のストップ安水準からさらにストップ安のところで売れ残りが場に出てくると想定されます。

 

全体状況に目を向けたいですが,本件が金曜のマザーズの全体安に実は繋がっているはずです。アセットクラス的に類似の銘柄群がAI Insideと同じバスケットの中に入っていることは「分散投資」の観点で多いと思われ,かつ,そういった銘柄から優先的に売られたものと思われます。

 

AI Insideを保有している株主は,追証回避のため,他の信用買い銘柄を返済して信用ポジションを減らさないといけません。利が乗っていてもいなくても証拠金維持率改善に効果ありですが(分子が減るのと含み損は既に証拠金(「分母」)の計算上マイナスカウントされているのでので),信用買いで利が乗っているものを利確して証拠金を増やすことの方が効果が高く,半ば強いられている株主も多くいるはずです。

 

以上,ちょっとバリュエーションとは異なるメカニズムで需給が壊れている状況が生じてしまいます。なお,むしろ少なくとも他のマザーズ銘柄はバーゲンセールの買い場になっている(くる)という認識です。

 

まとめると,数万円台後半だったこともある株価であり,現物で買えず信用買いで買う人が多いこと,個人のエクスポージャーの規模として最低単位の100株でも相当ポートフォリオを痛めてしまう金額規模であることが,今回事態を悪いものにしています。

 

冒頭にも書きましたが,金曜の引け後PTSではさらに制限値幅一杯の23300円で取引が出来ています。金曜売れ残ってPTSでも大して出来てないと思うので5月6日はこの水準に向かって売り板が張り付いていくものと予想しています。そこで買いに転じることができなければ5月7日以降,制限値幅が拡大してものすごく値崩れしてしまいます(サンバイオショックの再来?)。

 

www.nomura.co.jp

 

 

2.Ai InsideのValuationについて

 

私は本件に関して以下のような一連のTweetを行いました。

 

PSR評価の是非は措いておいて,ベースとなる彼らのSalesをアジャストするかしないといけないです。
これは収益認識の論点ではなく,横並びに見るにはというバリュエーションの話です。
会計基準の適用が不当ではないことは当然視してます。NTT西日本で売れてないならその分をアジャストして(会計とは別に)考えないとPSRはちゃんとでないな〜という感想です。

 

売れた分と売れてない分で非リカーリングとリカーリングに分割して定義し直すならそれも一つの解決だと思います。

 

これらはすべて投資家・株主サイドでのバリュエーション上の操作(手元計算)を意図しています。

 

IR的に表示が紛らわしいなという印象は持ちました。

 

今後は,彼らのリカーリング/非リカーリングの定義を信用せず,NTT西日本やそれに関係するのもを除いたPLのシュミレーションすることが必要になってくるかなと思います。