おはようございます。kです。
今日は,多分に走り書き的ですが,混迷深まるトルコについて,頭の整理に書いてみたものを掲載します。
*なおこの記事は,学者でもジャーナリストでもなく,いかなる報酬も受け取っておらず,アマチュアが記憶に基づいて書いていますので,不正確はご容赦ください。
トルコは,他民族国家の宿命みたいなところがあり,トルコ人とクルド人(イラクの混乱)と難民シリア人(イスラム国による混乱)がいるところが今の状況を捉えるための出発点となります。
内戦状態の国二つと接しててかわいそうなところではあります。
クルド人は独立したい人も多いのではないかと推測されます。
その状況を前にするとエルドアンは「エルドアン的」にならざるを得ないんじゃないのかなと思われます。
エルドアンだからイスタンブールやアンカラでテロが起こるということでもないのかなと思います。
オスマントルコを解体するときにサイクスピコ協定というのがあり,ロシアが念願の不凍港(ボスポラス海峡)を獲得できる予定だったが,レーニンのロシア革命でそれがどうなったかとにかく不凍港は手に入らなかったというのもあり,プーチンはクリミアのこともあるが,やっぱりトルコはどうにか圧力をかけたいと思っていると思われます。
*だからアサド政権を敵の敵として支援している?
EUはトルコを何とかスラブ系から守るよう,もう少し経済的にいい国なら取り込むと思うが,ギリシャみたいなユーロ問題の火種にもなりうるし何よりシェンゲン協定で難民の移動が自由になるのがネックでジレンマ。
また,EU的にはトルコ人・イスラム教という人種・宗教の問題もあるのかなと思います。東欧諸国よりもっと違う文化圏の感じですね。
少し前までは,トルコ人はEU加盟は念願やったと思うけど,エルドアン政権になってからはどうなのか,わかりません。
イスタンブールは多分地政学的に重要でどこからも狙われるところだろうし,色んな民族宗教の接点になるところです。
昔はビザンツ帝国(東ローマ帝国)のコンスタンティノープルでキリスト教を二分した東方教会の中心だった。
そのあとはオスマントルコ。
私も行ってみましたがいいところで,イスタンブールは難攻不落の要塞みたいになってて千年以上も帝国の要衝になってたところです。
ちなみに,アメリカもキューバ危機までは、トルコに核ミサイル置いていたようです。フルシチョフがカストロキューバに核ミサイル置こうとしたときに,ケネディが交換条件でトルコのは撤去したようです。
一言で言うと,収拾がつかない。
でも,もともとそんなもんなのかなとも思います。
日本が恵まれているだけで。
国益的には,戦争しないか勝てる戦争しかしないのが最高なんだと思いますが,仕掛けられた戦争には戦争で対抗して痛み分けがベターになってしまうという囚人のジレンマがあり,いかに戦争しないことの効用・合理性を高めるか(例えば,核武装を検討するなど)が課題と思われます。
ただ,戦争に懲りてた世代やその世代と被ってたがいなくなると確実にリスクは高まるということは,はっきりしています。