k's point of view

経営を本業とし,その現場で毎日活動しています。このブログは,旧司法試験の問題を中心に,新たに実務的視点で考えてみるブログでしたが,最近は,ビジネス関連の雑考や法律・ビジネス関連の書籍紹介の記事が多くなっています。

バイアウト・ファンド論⑧ 情報収集論

ターゲット企業に関する情報収集

 

投資基準に見合う投資対象企業の目星がついたら,次は投資の適格性について調査を行う。

 

当該企業には,初期段階でコンタクトをとるケースもあれば,綿密な調査を終えてからアプローチをすることもある。

 

※ 外部情報の入手方法

有価証券報告書

ホームページ

証券アナリストのレポート

市場データベース

技術情報

人的ネットワーク

対象企業からの直接情報

 

基本合意の段階まではごく一部の情報しか入手できていない。売手も本当に最終合意ができるかよく分からない段階で,全情報を出すことはできない。少し窓が開いて会社の姿の一部が見えてきた状態である。

 

この段階で,断片的な情報が買手が買収対象が当方が期待している全体像に合致していると判断したなら基本合意書を締結し,詳細のデューデリジェンス(DD)を実施することになる。

 

詳細調査をした後に,買収検討を打ち切ることもある。基本合意書を締結し,DDをしても結局は時間と費用が無駄になったことになる。

 

このようなことを防ぐには,基本合意に至る前にもう少しだけ情報を入手しておけば,想定した実態ではないことを確認でき,時間と費用をセーブすることができる。

 

初期的な情報の入手の仕方と,対象会社の全体像を推測する力が重要である。