k's point of view

経営を本業とし,その現場で毎日活動しています。このブログは,旧司法試験の問題を中心に,新たに実務的視点で考えてみるブログでしたが,最近は,ビジネス関連の雑考や法律・ビジネス関連の書籍紹介の記事が多くなっています。

司法試験と経営【経験と原理の往復】

マニアックな話題で。

 

有斐閣という法律関係の老舗出版社から,京大の酒巻教授の刑事訴訟法の本が出ています。

 

もう10年位前になりますが,酒巻教授の法学教室の連載(「刑事訴訟法の諸問題」)で衝撃を受け,留年中に京大にもぐって講義を聞いていたころが懐かしいです。

 

私は結局弁護士の道ではなく,経営・国際ビジネスの分野へ行き,今は企業経営という全く違う分野で仕事をしていますが,そのpragmaticの極地のような世界の中にも(暫定的な)真理はあるわけで,その真理への接近には経験と原理の往復が欠かせません。dogmaticな法律の勉強を通じてそういう営みがあるということを知れたのは非常に貴重でした。pragmaticな世界にdogmaticなアプローチができるというのが自分の今の武器になっており,そういう意味では,酒巻先生は直接お話をしたことはありませんが,今につながる原点を与えてくれた方です。

 

かなり重厚な内容になっており,670頁と分量も多く,自説も説得的に展開され,これは体系書といっていいでしょう。刑事訴訟法は松尾先生以来よい「体系書」が出ていなかった。

 

2015年刊行
A5判上製カバー付,670ページ
4,320円(本体 4,000円)

 

 

刑事訴訟法

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