k's point of view

経営の現場で,サラリーマンとフリーランスの境目にいる者です。旧司法試験の問題を中心に,新たに実務的視点で考えてみるブログです。その他ビジネス関連の雑考や法律・ビジネス関連の書籍紹介もいろいろ記載していく予定です。最近は映画についての感想も縷々書いています。

【Brexit】EUをめぐる欧州の状況

Theresa May首相。 (Boris Johnsonが首相にならなかったところに英国の良識の高さを感じます。) 引き続き,Brexitの問題。 私は, ・自由貿易 ・外国からの資本の自由な流入 ・外国への人材や技術や所有権の自由な流出 ・通貨統合 ・自由な国家間の人の移…

宗教国家・破綻国家の問題

イスタンブルのサバサンド売り場での光景(2009年ごろ) 【トルコのクーデタ】は、あっさり失敗しましたね。7年前2週間程度トルコに行きましたが,私のトルコの印象は,軍神ケマル=アタチュルクが世俗化を達成した近代国家というもので,当時コンビニでお酒…

日本の不況の原因と現状のメリット

(ドイツは調子がよさそうです。) 最近Brexitが世界,そして日本や韓国の経済に影を落としてますが,2週間過ぎた今はそれでも大分安定したようです。しかし、ユーロの価値が落ちているままで、ドイツ製品の価格競争力が大きくなりそうです。この状況…

いかに金を稼ぐかが学べる本(松下幸之助)

学校の勉強は金儲けには直接は役立ちません。 物を作り,売って,金を回収してビジネスは成り立ちます。 これができる人は思ったほど世の中には多くありません。 日本の士農工商はよくできた制度で,明治以降, 士→官僚・軍事 農→農業 工→製造業従事者・職人…

地政学と軍事学のススメ

日本においては,地政学と軍事学は,敗戦後の政策により,大学から淘汰されてしまいました。しかし,現代史や現代の国際情勢を理解するうえでは全く欠かせないものです。歴史と地政学の違いは,「人を軸にして語る」か「地形を軸にして語る」かの違いです。…

【民法】抵当権の実行をめぐる冒険(旧司法試験・民法・平成9年度・第1問)

今週もハードな1週間が終わりました。寝る前に落ち着いて一本書いてみます。 【問題】 Aは,その所有する甲土地にBのために抵当権を設定して,その旨の登記をした後,Cに対し,甲土地を建物所有目的で期間を30年と定めて賃貸した。Cは,甲土地上に乙…

Brexitと,スウェーデンとEU

sverigesradio.se "In the case of Sweden, we are an ally in terms of our economic preferences. We are also another member state that is in the EU, and not in the euro. And Britain has always fought hard for the rights of non-euro states in …

イギリスがEU離脱なら,「日英同盟」の復活を狙え

イギリスのEU離脱の国民投票の結果が出ましたね。まさか離脱となるとは,というのが正直なところです。 グローバリズムの反動が世界のあちこちで起こっているようです。 思い返せば,オバマが就任当初,中東和平を訴える演説をし,ノーベル賞をもらったが…

【民法】物権的請求権・不法行為・事務管理 (旧司法試験 民法 平成7年度第1問)

本問もいい問題です。事案に入り込んでいけばおのずと文章ができていきます。パターン化した論証なんて必要ないですね。 【問題】 飲食店経営者のAは,不要になった業務用冷蔵庫を,知人のBに頼んで破棄してもらうことにした。Aが,店の裏の空き地にその…

【民法】譲渡担保・取得時効・賃借権の物権的効力(旧司法試験 民法 平成4年度第1問)

久々に面白いと思える問題でした。企業法務の実務をやってきてもう一度振り返ると,リアリティをもって考えることができますね。良問です。 【問題】 Aは、Bに対して負う貸金債務を担保するため、自己所有の建物をBに譲渡して所有権移転登記をしたが、引…

【民法】債権譲渡・相殺(旧司法試験 民法 昭和60年度第2問)

【問題】 Aは、Bに対して貸金債権を有し、Bは、Aに対し売掛代金債権を有していたが、Bは、この売掛代金債権をCとDとに二重に譲渡し、いずれの譲渡についても確定日附のある証書によってAに通知し、この通知は同時にAに到達した。その後、Cは、Aに…

【憲法】文化祭の発表内容と宗教的中立性(旧司法試験 憲法 平成10年度第1問)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2011/11/25 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 204回 この商品を含むブログ (70件) を見る 【問題…

【憲法】法律と条例(旧司法試験 憲法 昭和59年度第2問)

【問題】 条例と法律との関係における諸論点について、政令と法律との関係の場合と対比しながら、説明せよ。 【問題点の整理】 1.設問前段 2.設問後段(あくまでも比較のため) 原告 国(法律制定者) 国会(法律制定者) 被告 地方公共団体(条例制定者…

【憲法】内容規制と内容中立規制(旧司法試験 憲法 平成3年度第1問)

【問題】 「市の繁華街に国政に関する講演会の立て看板を掲示した行為が、屋外広告物法及びそれに基づく条例に違反するとして有罪とされても、表現内容に関わらないこの種の規制は、立法目的が正当で立法目的と規制手段との間に合理的な関連性があれば違憲で…

【憲法】積極目的規制(旧司法試験 憲法 昭和60年度第1問)

【問題】 国会は、国際的競争力の弱いある産業を保護しその健全な発展を図るため、外国からの輸入を規制し、その生産物の価格の安定を図る措置を講ずる法律を制定した。 A会社は、その生産物を原料として商品を製造しているところ、右の法律による規制措置…

【憲法】政教分離(旧司法試験 憲法 平成4年度第1問)

【問題】 A市は、市営汚水処理場建設について地元住民の理解を得るために、建設予定地区にあって、四季の祭りを通じて鎮守様として親しまれ、地元住民多数が氏子となっている神社(宗教法人)境内の社殿に通じる未舗装の参道を、2倍に拡幅して舗装し、工事…

【憲法】議員の発言と免責特権(旧司法試験 憲法 平成6年度第2問)

【問題】 国会議員が院内で人の名誉を侵害する発言をした場合、民事上、刑事上の責任を問われるか。 また、所属議院において、右発言を理由に除名の決議がなされた場合、当該議員はその決議の効力を訴訟で争うことができるか。地方議会の議員の場合と対比し…

【憲法】事件性と司法権の概念(旧司法試験 憲法 平成9年度第2問)

【問題】 住民訴訟(地方自治法242条の2)の規定は、憲法76条1項及び裁判所法3条1項とどのような関係にあるかにあるかについて論ぜよ。 また、条例が法律に違反することを理由として、住民は当該条例の無効確認の訴えを裁判所に提起できる旨の規定…

【憲法】海外旅行の自由(旧司法試験 憲法 昭和61年度第1問)

【問題】 『基本的人権の保障の限界に関しては,憲法第12条,第13条などにいう「公共の福祉」との関係において説が分かれているが,その相違を論拠とともに説明し,それと関連付けながら,海外旅行の自由の制約について,集会の自由の場合と比較して,説…

【憲法】公共施設における表現規制の基準(旧司法試験 憲法 平成8年度第1問)

公共施設における表現規制の基準(平成8年度第1問) 問題 団体Aが、講演会を開催するためY市の設置・管理する市民会館の使用の許可を申請したところ、Y市長は、団体Aの活動に反対している他の団体が右講演会の開催を実力で妨害しようとして市民会館の…